2019

ウィンブルドン2019・大坂なおみ 1回戦敗退・試合内容は?

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いよいよ2019年伝統のウィンブルドン大会が開幕しました。男子は錦織選手が堂々の第八シード、そして世界ランク1位から陥落したとはいえ、女子のエース大坂選手はこの伝統ある大会で第二シードという夢のような参戦です。

 さあウィンブルドン、芝の上の激戦がいよいよ始まります。

大坂なおみの一回戦はセンターコートの第二試合

 ウィンブルドンセンターコート、それは前年の決勝が行われてから誰一人そのコートをプレーする者はいません。そして前年の男子シングルスチャンピオンとその対戦相手だけが許される、1年ぶりのプレーは、見事に美しく整備されたグラスコート上で行われます。

今年のその栄誉に輝いたのは、ジョコビッチ選手とコールシュライバー選手、この試合がジョコビッチ選手のストレート勝ちで終わると、その第二試合に何と我が日本の大坂選手が登場したのです!

今大会におけるセンターコートのわずか2試合目、そこに大坂選手とカザフスタンのプティンセバ選手が登場しました。世界が注目するウィンブルドンにおいてここで現れた大坂選手、本当にたいしたものです。プロテニスプレーヤーでもほんのわずかに限られた選手だけがこのチャンスを得られるわけです。

 

ウィンブルドン2019大坂なおみの一回戦の試合内容

 全米、全豪とグランドスラム2大会連続優勝を成し遂げた大坂選手ですが、クレーの全仏、芝のウィンブルドンはこれまで3回戦進出が最高と、やや苦手としているサーフェスです。それでも全仏では、あのアザレンカ選手に逆転勝ちするなど、徐々に成績を出し始めてきました。

芝のウィンブルドンはサーブ力のある選手が有利といわれています。あまり弾まず、滑るようにボールが動く芝では、スピードのあるサーブは他のサーフェス以上に攻略が難しくなっています。この点では、ツアー屈指の高速サーブを持つ大坂選手は、かなり有利といえます。大坂選手が普段通りのサービスゲームを展開すれば、相手はブレークする事がかなり困難であり、大坂選手側からいえば1セットにおける一つか二つブレークでほぼセット奪取出来る計算です。

 素晴らしい成長を遂げている大坂選手、サーブ以外も強烈なフォアハンドと、グランドスラム連覇の立役者ともいってよい著しく向上したバックハンドのストローク力もプラスされ、相当期待が持てる前評判でした。さあその試合はどんな展開だったのでしょうか?

 

ウィンブルドン2019大坂なおみ一回戦・第一セット

 大坂選手とプティンセバ選手は、ウィンブルドン前哨戦のバーミンガムの大会2回戦で顔を合わせ、大坂選手は2-6、3-6と敗れています。世界39位の24歳に大坂選手は2連敗している状態でした。プティンセバ選手のサーブで始まったこの試合、立ち上がりの2ポイントを大坂選手が目の覚めるようなリターン、ストロークを決め、0-30といきなりチャンスをつかむかにみえました。「これはいける」と思ったファンも多かったのではないでしょうか。大坂選手が圧倒といっても良い状況で、3ゲーム目を見事ブレーク、有利に試合を進めます。このまま一気にというところでしたが、プティンセバ選手が粘り強さを増してきます。ジワリ、ジワリとですが大坂選手の勢いを少しずつ消していくようです。

 大坂選手の強打を巧みなフットワーク、スライスショット、ドロップショット、フォアハンドのトップスピンなどを織り交ぜながらかわしていきます。大坂選手にとって惜しかったのは3-3でのブレークポイント、コートに入れればほぼブレークのバックハンドをややふかしてチャンスを逸し、素晴らしいショットでチャンスメークしたボールもミスで失い、このゲームをブレーク出来ませんでした。

 このあたりから、少しずつ大坂選手のパフォーマンスに陰りがみえてきます。この時点では強烈なショットでつかんだチャンスを取りきれない状態でしたが、ショットのブレが少しずつ大きくなっていきます。追い込まれたショットではなく、大坂選手のチャンスとも思えるボールをネット、アウトのミス、リズムを失っていくのが手に取るようにわかります。その後はプティンセバ選手のサーブを崩せず、6-6でタイブレークにもつれ込みました。

 タイブレークではサーブ力のある選手の方が有利といわれています。セット序盤同様、タイブレーク序盤も大坂選手が押していきます。互いにDF1回ずつ、大坂選手1ミニブレーク分を先行しますが、少々の不運とプティンセバ選手の絶妙なドロップショットが決まり、3-3となります。そしてタイブレークでも中盤からつなぎのボールともいってよいショットでミスを連発、大事なところで次々にポイントを失いタイブレーク4-7とこのセットを落とします。

 

1セット目がカギ

 この日の大坂選手をみていると、どっしり感が無い、という感じがしました。芝の上のフットワークは確かに難しいものがあります。落ち着いて安定感のあるプレーぶりをみせたかと思うと、まるで別人のように凡ミスに近いエラーを連発、1セット目を失った時の勝率がかなり低い大坂選手にこの時点で大きな暗雲が漂ってきたといってよいでしょう。

 そして技巧派選手をあまり得意としていない大坂選手、プティンセバ選手はある程度のパワーと技巧を持ち合わせている好選手です。既に2度の対戦もあり、大坂選手の弱点、試合の押しどころ引きどころなどもよく研究していました。

 第二セットは互いにキープの大坂選手2-1からプティンセバ選手が何と5ゲーム連取、大坂選手は難攻不落と思われた自らのサービスゲームを連続で破られ、目を覆いたくなるような試合ぶりとなって初戦敗退の憂き目にあいました。2-2からのブレークポイント、プティンセバ選手がやっと返したドロップショット気味のリターンがアウトの判定、チャレンジでインになるという不運も手伝い、これで大坂選手ががっくりとしたことは否めません。

 

この敗戦を生かそう

メンタルの崩れは明らかでした。全米を制した時、インタビューで「今日は我慢した」と勝利を振り返っていた大坂選手、この初戦敗退はメンタル面ではトレーニングのやり直しといった感があります。

 激しすぎるアップダウン、続かないアップの状態、崩れ出すと止まらず凡ミスを連発、まさに技量ではなくメンタルの問題です。

 まだまだ若い大坂選手、このウィンブルドンでの初戦敗退のショックは大きいでしょうが、この試合でも随所に世界最高レベルのショットをみせました。実力が上がっているのは間違いありません。それでなければグランドスラム2大会連続優勝など出来るわけがないのです。つかんだはずの自信はどうしたか、メンタルの充実はどうするのか、今後の課題はそこにあると思われます。これからの道のりはまだまだ長い、大坂選手がんばれ!

 

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tamaji

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テニス歴40年のスポーツ観戦オタクです。テニス以外のスポーツもチェックしています。 その他の趣味はコーラスです。 外国人おもてなしボランティアもやっています。 東京オリンピックのボランティアをやりたいなぁ。

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