2019

ウィンブルドン2019・錦織圭・3回戦

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ウィンブルドン大会は、セカンドウィークの4回戦を目指す熱戦が展開されました。

1回戦、2回戦を順調に勝ち上がった錦織選手、3回戦の相手はジョンソン選手です。

過去の対戦成績で優位とはいえ、サーフェスは芝、強サーブを持つジョンソン選手との試合はどうだったでしょうか?

 

ウィンブルドン2019・錦織圭の3回戦の内容

第一セット

 ジョンソン選手は、錦織選手第二の母国とも言ってよい米国の選手です。ランキング71位とこのところ下げてはいますが、自己最高ランキングは21位、29歳と錦織選手と同年代です。錦織選手もよく知っている選手で、過去も4度対戦があります。

 錦織選手にとって、相性的には抜群に良い相手といってよいでしょう。サービスも強烈なものを持っていますが、イズナー選手やラオニッチ選手のような長身ではありませんので、ものすごい角度とか、恐ろしいまでに跳ね上がるサーブ、またティーム選手のような超キックサーブをもつわけでありません。ストローク、ネットプレー、リターンなどについてもいわゆる平均点を少し上回るレベルで、ペール選手やキリオス選手のような、ここでそのプレーをするかといったいわゆる意外性もそう特筆すべきものはありません。

 つまり、平均点以上でまとまった好プレーヤーというところでしょうか。 

 その相手に対し、第一セットで錦織選手は立ち上がりブレークを許し、0-3とリードを許します。しかし錦織選手は落ち着いて、自信を持ってプレー出来ていました。まずはサービスキープ、そして相手サーブを連続ブレークして一気に5ゲームを連取します。

 このまま6-4で第一セットを逆転で奪いました。こういったセットの取り方も、ジョコビッチ選手がよくみせています。まだ立ち上がり、アイドリング状態の時にブレークを許したりしてリードされますが、ひとたびギアを入れるとたちまち追いつき、逆転してしまう、そしてそれ以降は完全にペースを自分に引き込んで相手を圧倒する、まさに錦織選手はそんなセットの取り方をしています。

 

第二セット

 慣れた、勝手を知りつくした相手に対しての錦織選手は、見事な読みを発揮します。このセットの中盤あたりから、ジョンソン選手のサーブ、それはファーストサーブといえども鮮やかなリターンが決まり始めます。セカンドサーブとなるとウィナーとなり、ジョンソン選手はなすすべ無しといった様子にだんだん追い込まれていきます。

 錦織選手の猛攻に耐えかねたジョンソン選手、ダブルフォルトでブレークを許し、また第九ゲーム 錦織選手5-3で迎えたジョンソン選手サーブゲームでは、ブレークポイントを錦織選手がまさに鮮やかなリターンエースで締め、セットを連取です。

 

再び第三セットの躍動

 今大会の錦織選手で特筆すべきは、第三セットの躍動です。従来の錦織選手ですと、素晴らしいポイントを取ってリードしたかと思うと、パフォーマンスが一気にダウンする時間帯が必ずありました。ウィナーがジャストアウト、DF、つなぎボールでの凡ミス増加、少し力が入りウィナーをまた逃す、というようなサイクルでポイントやゲームを失い、すんなりセットを取れるところがもつれにもつれ、結局やっとの思いでセットを奪う、あるいはセットを失って更に長時間のゲームを強いられる、そんな光景を何度も目にしてきました。

 しかしこのウィンブルドンにおいては、2セットアップした第三セットでは、相手の戦意を喪失させるほどの圧倒ぶりをみせています。セット序盤に一気にたたみかけてブレークを奪うと、全くといってよい危なげのないサービスゲームを展開、相手が意気消沈するのが目にみえてわかります。

 ジョンソン選手戦の第三セットも、序盤で早くもブレーク先行、ノリー選手戦のベーグルが再度実現か、と思わせるほどの圧倒ぶりです。ジョンソン選手の抵抗も2ゲーム奪取まで、6-2と錦織選手完勝でした。

過去のジョンソン選手との対戦は、少なくとももう少しもつれていたはずです。これほどの差は両選手にありませんでした。錦織選手の調子が良いとはいえ、地力という面でジョンソン選手に差をつけてきた感があります。

 

ウィンブルドン2019・錦織圭・4回戦はククシュキン選手

 さて、いよいよ錦織選手は4回戦、セカンドウィークに進出しました。何とかここを勝利してベスト8からの熱戦を期待したいところです。その相手はククシュキン選手、カザフスタンのベテランの技巧派プレーヤーです。

今大会では2回戦で第九シード ウィンブルドンに抜群に強いビッグサーバー イズナー選手をフルセットの末くだし、3回戦ではやはり強烈サーブを持つドイツのストルフ選手を破りました。

 もちろん油断のならない相手ですが、イズナー選手が進出してくるよりははるかに良い相手といえるでしょう。錦織選手の苦手な相手として、まずビッグサーバーがあげられます。サーブが決まればウィナーを取られ、錦織選手の持つストローク力や展開力を封じ込められてしまいます。またジョコビッチ選手、メドベージェフ選手に代表される懐の深い、際立ったディフェンス力のある選手、意外性がけた外れのペール選手などにはいつも苦戦を強いられます。そういった選手達に比較すれば、ククシュキン選手は決して油断はできませんが、そこまでのパフォーマンスは無いでしょう。事実錦織選手は過去ククシュキン選手に8戦8勝です。

好調を持続しているサーブは、サーブが当たっている、というよりは芝特性を生かしたねらいどころ、例えばフォアサイドからの逃げるスライス、そして時折見せる効果的なセンターやボディへのサーブにより得点を稼いでいるといえます。つまり浮き沈みはあまり考えられません。

過去の対戦もあり、読みの良い錦織選手、相手サーブを読み切り鮮やかなリターンを決めるというシーンも出てくるでしょう。そしてドロップショットやネットプレー、更に幅広くなったプレーぶりを存分に発揮してほしいです。

 試合は水もの、どうなるかはわかりません。しかし、期待を大きくかけてよい試合といえるでしょう。そして何とか少ないセット数で勝利してほしいものです。

さあ4回戦、錦織選手の躍動に期待しましょう!

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tamaji

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テニス歴40年のスポーツ観戦オタクです。テニス以外のスポーツもチェックしています。 その他の趣味はコーラスです。 外国人おもてなしボランティアもやっています。 東京オリンピックのボランティアをやりたいなぁ。

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