2019

ウィンブルドン2019錦織圭準決勝進出!ベスト8!

投稿日:

ウィンブルドン大会は、伝統的に「ミドルサンデー」と呼ばれる、ちょうど中日の日曜日には、雨天などで試合日程がこなせない場合を除き、試合をやりません。そしてそのミドルサンデー明けの月曜日は、男子・女子シングルス4回戦の全ての試合が行われるという、大会中でも最も見どころのある日のひとつです。

 そして2番コートに我が日本のエース錦織選手が登場しました。勝てば2年連続のベスト8、さあこの試合はどうだったのでしょうか?

 

ウィンブルドン2019・錦織圭4回戦

第一セット

 3回戦は過去4戦4勝のジョンソン選手、そして4回戦は8戦8勝のククシュキン選手、ランキングでいえばククシュキン選手は過去最高位でジョンソン選手に及びません。3回戦は圧勝した錦織選手、ドローにも恵まれた感があると思われました。3回戦の再現はなるか、注目の試合が始まります。

 試合序盤から、ククシュキン選手の当たりが尋常ではありません。ほぼ100%といってよいハードヒットを連続して打ってきます。従来のククシュキン選手イメージとは少し異なり、フォア、バックとも相当なスピードをもったストロークです。

 ククシュキン選手のストローク、特にフォアハンドは、ややサイド気味に回転がかかっています。通常のトップスピンボールはいわゆるタテ回転がかかり、バウンド後に弾んでくるボールです。ククシュキン選手のショットはそれがシュート回転し、バウンド後、やや横にずれてきます。弾道は低く、いわゆるフラットドライブの極致で、グラスコートでこれを打たれると相手は相当打ちづらいはずです。バウンド後もあまり弾まず、低く横に滑るようなボール、スライス回転のようなボールといえます。

 これほど超ハードヒットする選手であったか、技巧派、ダウンザラインへのカウンターは得意としているとのイメージが強かったのですが、そのダウンザラインへのショットスピードがこの日は素晴らしいものがあります。

 錦織選手ももちろん超高速ストロークの持ち主、試合展開は、これがグラスコート上で行われている試合なのか?と思わせるほどの超高速ラリーとなりました。それでも錦織選手がわずかなチャンスをものにして第4ゲームをブレーク、接戦の第一セットを奪います。

 錦織選手サービスゲームで先行を許しても、好調のサーブで切り抜けるシーンが目につきます。

第二セット

 序盤からエンジン全開のククシュキン選手、アンフォーストエラーを恐れず、波状攻撃を加えてきます。もともとメンタルがとても強く、プレッシャーのかかる場面でも表情一つ変えず、自分の力をきっちりと発揮できる選手です。

 この超ハードヒットはいつまでつづくのか?一向に落ちる気配はありません。逆にこれに見事に対応していた錦織選手の方が、少しでもペースダウンすると、サーブ、アプローチからのネットプレー、ドロップショット、ダウンザラインへのカウンターショットなどトップレベルの技巧を発揮し、ククシュキン選手が怒涛の攻めをみせます。

 何とか防御、苦しいところをサーブや、ストローク、ネットプレー、ドロップショットなどで反撃していた錦織選手が、セット終盤の3-4でのサービスゲームで0-40と追い込まれ、粘りましたがついにブレークダウンしてしまいます。ククシュキン選手は何事もなかったように続くゲームをキープ、錦織選手が今大会初めてセットを失った瞬間です。

 

勝敗を分けた第三セット

 第三セットに入っても、試合レベルは変化がありません。相変わらずククシュキン選手の低い弾道のストロークが炸裂、錦織選手はサービスキープするものの、中々チャンスをつかめません。そんな中セット中盤で観客に体調を崩した方が出て、試合が数分中断します。これは、ちょうど錦織選手サーブの5ゲーム目あたりだったでしょうか。そしてこのあたりからククシュキン選手が僅かばかりに右肩を押さえるしぐさをみせます。

 こころなしか、ククシュキン選手のストロークスピードが特にバックハンドにおいてやや落ちてきた感が出てきました。それまでククシュキン選手のアンフォーストエラーはアウトボールが多かったのですが、ネットに引っ掛けるシーンが目立ってきました。

 一方錦織選手はこれを見抜いのかどうか、基本に立ち返り、相手バックにボールを集めるプレースメントを展開します。そして錦織選手4-3で迎えたククシュキン選手サービスの第八ゲームを見事にブレーク、このまま6-3でセット奪取、かなり有利な状況となりました。

 

波乱含みの第四セット

 今大会の錦織選手は、セットアップすると更にギアチェンジし、相手が半ばあきらめるほどの攻めをみせて圧倒するシーンが目につきます。この試合も第四セット第一ゲーム ククシュキン選手サーブを見事にブレークする先制攻撃をみせ、さあこれまでの試合同様一気に走るか、と思わせました。

 錦織選手もギアを上げて、相当良いプレーをしていますが、不死鳥のごとく復活してくるククシュキン選手、これは返せまいと思われるような錦織選手ナイスショットを見事に返球、ポイントに結び付けていきます。

 グラスコート、男子の試合としては珍しく、ブレークの応酬となり、第五ゲームまで全てブレークゲームという波乱含みの展開となりました。

 錦織選手が1ブレークアップで迎えた第六ゲーム、ようやく錦織選手がキープに成功し、4-2と試合を落ち着かせます。ククシュキン選手はわずかではありますが、ストローク、特にバックハンドの勢いが落ちます。序盤からのエンジン全開のハードヒット連続の影響と思われます。それでも錦織選手がわずかでもスキをみせれば、そこから一気に攻め込んでくる、とても高い緊迫感に満ち満ちた試合です。

 錦織選手のキープ以降、両選手とも落ち着いた試合運びで、サービスキープを続けていきます。このままリードを保って勝利を手繰り寄せられるか錦織選手、5-4で迎えたサービングフォーザマッチでは華麗なるドロップショットで先行すると、粘るククシュキン選手を振り切り、見事勝利です!

 

ウィンブルドン2019・錦織圭・準々決勝 フェデラー選手戦

 見事に4回戦を突破し、準々決勝に進出した錦織選手、そこにはフェデラー選手が待っています。フェデラー選手は4回戦で好調のイタリア若手ベレッティーニ選手と対戦、強烈なサーブ、ストロークを持つ相手にある程度の苦戦も予想されました。

 結果はおどろくべきもの、もうすぐ38歳になるフェデラー選手が23歳のベレッティーニ選手を6-1、6-2、6-2、相手セーブを6回も破り、自らのサーブはブレークを許さず完勝です。セカンドウィークで一段ギアを上げた感があります。

 4回戦で予想以上に苦戦を強いられた錦織選手ですが、全豪・全仏のベスト8進出時よりは、はるかに状態が良くフェデラー選手戦に臨めるでしょう。

 厚い、高いビッグ3の壁、まずは第一の壁フェデラー選手を何とか倒してもらいたい、そして初の準決勝進出へ向けて、がんばれ、錦織選手!

スポンサーリンク
The following two tabs change content below.
tamaji

tamaji

テニス歴40年のスポーツ観戦オタクです。テニス以外のスポーツもチェックしています。 その他の趣味はコーラスです。 外国人おもてなしボランティアもやっています。 東京オリンピックのボランティアをやりたいなぁ。

-2019

Copyright© テニスブログ , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.