2019

ウィンブルドン2019・錦織圭・準々決勝!

投稿日:

ウィンブルドン大会は、早くも男女シングルス準々決勝の激突となりました。そして男子シングルスのベスト8の中に、我がエース錦織選手が見事に名前を連ねました。準々決勝の相手は、芝の帝王、ウィンブルドン8回の優勝を誇るレジェンド フェデラー選手です。

 4回戦までをこれまでにない順調な試合ぶりで勝ち上がった錦織選手、体調は万全、これほどの状態で準々決勝の試合を迎えることは過去にありませんでした。高まるばかりの期待に、フェデラー選手のサービスが快音を響かせ、試合が開始されました。

 

ウィンブルドン2019・錦織圭・準々決勝の試合内容

第一セット

 強豪選手、特にこのビッグ3と呼ばれている選手たちに対して勝利を目指すならば、第一セットを奪取する事が必須です。セットアップすることで、ようやく互角の立場になったと思えるようなチャレンジャー精神でないと、到底勝利は得られません。

 立ち上がりまだエンジンのかかりが十分でないとみえるフェデラー選手、ファーストサーブの確率が今一つ、そして錦織選手はほぼトップギアに近い状態でセカンドサーブを攻めます。錦織選手ショットの素晴らしいボールの伸び、鋭い動きにフェデラー選手は、らしからぬミスも出て、大事なこの立ち上がりのゲームを錦織選手がブレークに成功します。

これはいける、帝王フェデラー選手に対してこれほどの攻勢となったことは過去あるでしょうか?

 錦織選手は勢いそのままに、2-0の第三ゲーム フェデラー選手サーブで0-40とまたもや絶好のブレークチャンスをつかみます。これを取ればあのフェデラー選手に対して芝コートで3-0、しかも2ブレークアップの先行、錦織選手圧倒で第一セットを取れる、そんな予感すらありました。

 結局第一セットは立ち上がりの1ブレークを生かして錦織選手が取るわけですが、勝利という面を見た場合、この第三ゲームでブレーク出来なかったことが、最初の分岐点でした。圧倒的な勢いで第一セットを奪えば、その余韻、余波が第二セットにおよび、おそらくは再び先行出来るはずです。

 これを許さなかったところにフェデラー選手の偉大さがあります。

 

第二セット

 第一セットを奪い、さあますます勢いを増すのか、また少しほっとしてしまうのか、残念ながら錦織選手は後者でした。一方のフェデラー選手は、様子見の第一セットは終わった、ここからが本番だ、といわんばかりにギアチェンジしてきます。

 セットの切り替わりで、完全に立場は逆転しました。ゲームごとにフェデラー選手のショット精度、スピード、サーブの確率、戦略、などの全ての面でレベルが向上していきます。DFもフェデラー選手にしては多く出ていた状態も改善、それどころかピンポイントの精度でサーブを打ち込んできます。

 そして年齢を重ねれば重ねるほど「速く」なっているのではと思わせるような超高速の攻め、絶妙のタイミングでネットへ詰め、ウィナーボレーを決める、見とれてしまう美しい攻撃パターンで錦織選手を次第に圧倒していきます。

 第二セット、錦織選手は2度サービスを破られ、自らはほとんどチャンスを作れず、1-6と完ぺきにシャットアウトされてしまいます。フェデラー選手からみればこのセットの取り方が、この試合の流れを完全につかむ形となりました。

 

第三セット

 5セットマッチであるからして、セットカウント1-1の第三セットは極めて重要です。これをどちらの選手が取るかにより、勝利へ大きく傾いていきます。「攻め」のフェデラー選手、「守り」の錦織選手、元々攻撃的なテニスを展開する錦織選手ですが、フェデラー選手がそれ以上の攻勢にでてくるため、守勢に回っているように映ります。

 錦織選手はサービスゲームを「綱渡り」状態でやっとの思いでキープ、中々集中してフェデラー選手のせービスゲームを攻められません。逆に言うとフェデラー選手はサービスゲームにおいてほとんどスキを与えません。通常の流れですと、このやっとサーブキープしている側の選手が、完ぺきなサービスゲームを展開している選手に対して思わぬチャンスをつかむことがあります。ジンクスめいたものですが、そういった光景をよく目にします。

 ゲームカウント3-3まではそういった展開が続きました。そして次の錦織選手サービス、これをキープすれば必ずチャンスが来る、そういったゲームでした。押される錦織選手が2度のブレークポイントをセーブ、ジュースは4度に及びました。勝負に「たら、れば」は禁物ですが、もしこのゲームを何とか錦織選手がキープしていたら、勝利もあったかもしれません。

 しかしついに錦織選手の守りが破られ、ブレークダウン、このロングゲームが試合の行く末をほぼ決めた形となりました。フェデラー選手はその後のサービスゲームでも全くトいってよいほどスキをみせず、流れを引き戻そうとする錦織選手が得たブレークポイントも見事にセーブ、6-4でこのセットを奪取します。

 

第四セット

 錦織選手にとってもう絶対に落とせない第四セット、しかし試合展開は第三セットとほぼ変わりません。変わらぬどころか、錦織選手は毎回のサービスゲームでブレークのピンチ、一方フェデラー選手は危なげなくサービスをキープしていき、その差はますます広がった感すらあります。

 「第二セット以降はブレークの光がみえなかった」試合後の錦織選手の談話です。フェデラー選手の200キロを超えるピンポイントサーブ、コースが良いのでこれでほぼ体制を有利に出来ます。これに加えて流れるようなストローク、ネットプレー、これは失っても仕方が無いというポイントが続くのです。

 耐えに耐える錦織選手、第四セット4-4で迎えた第九ゲーム、DFもからんで15-40とまたもや大ピンチを迎えます。フェデラー選手のサービスゲーム状況を考えれば、このポイントはほぼマッチポイントといってよいでしょう。

 ついに、本当についに錦織選手はブレークされてしまいます。これほど攻められると、メンタル面での耐性も限界とみえます。4-5とされ、最後のゲームではフェデラー選手が鮮やかなサービスエースを決め、錦織選手は残念ながら逆転負けを喫します。

 

厚い、高いビッグ3の壁

 錦織選手にとって今シーズンはビッグ3がまさに壁となって立ちはだかっています。GSで全てベスト8に進出しているものの、全豪ではジョコビッチ選手、全仏ではナダル選手といずれも優勝した選手に敗戦、そしてウィンブルドンでは芝の帝王フェデラー選手に敗れました。

 ビッグ3で最も年齢が下のジョコビッチ選手で32歳、錦織選手とは3歳の差があります。(12月には錦織選手も30歳ですが)このあたりの年齢にビッグ3が達したとき、当然年齢的な陰りが現れるはず、その時に3歳下の錦織選手に大いなるチャンスが巡ってくる、この年齢差は大きいはず、そういった予感がありました。

 しかし現実はどうでしょう。ビッグ3は陰りどころか、ケガなどからことごとくカムバック、そしてケガ以前より強さを増しています。もうすぐ38歳になるフェデラー選手が依然GSの優勝争いをしている、このような状態を誰が予想したでしょうか?

 このウィンブルドン準々決勝では、錦織選手とビッグ3の間の差は縮まってはいるものの、5セットマッチで2セット分の開きが未だありました。しかし、物事に「永遠」はありません。いつか必ず「変化」が現れるはずです。その時まで錦織選手には成長し続けてほしい、これからだ!

 

 

スポンサーリンク
The following two tabs change content below.
kazumi

kazumi

テニスインストラクター養成の専門学校へ通い、テニスC級教師の資格を取得。(現在は消失)テニスコーチ経験あり。テニスサークルで主人と出会い、6歳の息子も、1歳のときからテニスができるように。 最近はブレイブボードにハマっている(笑)

-2019

Copyright© テニスブログ , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.