2019

ウィンブルドン2019・女子決勝

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ウィンブルドン大会女子シングルス決勝は、セリーナ選手とハレプ選手の顔合わせとなりました。パワーテニスの最右翼に君臨するセリーナ選手、それに対して抜群のフットワークと驚異的なプレースメントで世界ランク1位にまで登りつめたハレプ選手、過去の対戦ではハレプ選手がセリーナ選手のパワーに屈するケースが多かったのですが、今回はどんな結果になったのでしょうか!

 

ウィンブルドン2019・セリーナ選手の勝ち上がり

 今大会のセリーナ選手は第11シード、準決勝までのヤマとして、前年覇者のケルバー選手、そして今大会第1シード、自身グランドスラム初の制覇となる全仏オープンで優勝した絶好調バーティ選手を破らなければ決勝に進めないという、かなり厳しいブロックに入りました。

 しかし、このところ波乱の多い女子テニス界、このウィンブルドン大会も序盤から波乱が続出しました。

 前年覇者のケルバー選手は2回戦でアメリカのデービス選手に逆転負け、早々と姿を消します。バーティ選手が警戒する相手として当然出てくるであろう、このところ好調のベンチッチ選手もアメリカのリスク選手に接戦の末敗退、この波は何と第1シードのバーティ選手をも飲み込んでいきます。3回戦はまさに圧勝で勝ち進んだバーティ選手、4回戦ンの相手はベンチッチ選手を破ったリスク選手です。ここまで苦戦の連続、全てフルセットで勝ち上がってきたリスク選手、案の定第一セットはバーティ選手が圧倒します。しかしリスク選手の粘り強いあきらめないプレーに何と逆転で敗退、準々決勝でセリーナ選手と対戦するのはリスク選手となりました。

 セリーナ選手は、芝を最も得意とするリスク選手のいつも通りの粘りにセットを失うも、見事勝利、準決勝ではコンタ選手を破って勝ち上がってきた伏兵ストリコバ選手をストレートセットで一蹴し、決勝へコマを進めました。強敵の敗退など幸運はあったものの、順調といってよいでしょう。

 

ウィンブルドン2019・ハレプ選手の勝ち上がり

 1回戦、2回戦ではまだまだ芝への慣れという面が不足していたのか、かなり苦戦を強いられたハレプ選手ですが、3回戦のアザレンカ選手との注目の対決を6-3、6-1と予想を覆して圧勝、この試合でかなり波に乗った感があります。

 続く4回戦では、今大会大旋風を巻き起こした15歳アメリカのガウフ選手を、きっちりと6-3、6-3と沈め、準々決勝へコマを進めます。

 準々決勝の中国ジャン・シューアイ選手戦は、第一セットで大苦戦、セットダウンの可能性もありましたが、タイブレークで強みを発揮して奪取、第二セットは地力の違いを発揮して圧倒、ストレートセットで快勝します。

 準決勝は実力者、グランドスラム初の決勝を狙うスビトリーナ選手に6-1、6-3で圧勝、決勝へ進出です。

 

ウィンブルドン2019・女子決勝試合内容

 第一セットはセリーナ選手のサービスから試合が開始されます。大方の試合はセリーナ選手の安定した強力サーブが炸裂し、サーブに慣れていない立ち上がりなどはセリーナ選手が圧倒してキープする、そういった場面が多くみられます。

 ハレプ選手はリターンが好調、セリーナ選手のサーブを見事にリターンして、ストローク戦に持ち込み、ストロークではまだまだ調子の出ていないセリーナ選手のミスを誘って見事に立ち上がりをブレークします。

 ハレプ選手の勢いをつけたのはこのブレークもさることながら、その次のサービスゲームでしょう。以前よりもスピードが増しているサービスを中心に安定したストロークゲームを展開、セリーナ選手を相手にラブゲームでキープします。

 これはその次のセリーナ選手のサービスゲームにも影響を与え、セリーナ選手のファーストサーブをよく返してミスを誘い、セカンドサーブをDLに見事リターンエース、ポイントの決まり方もよく、何と2回目のブレークです。

 0-3、何としてもここで止めたいセリーナ選手、がぜんストロークのギアを上げて攻撃しますが、大事なところでミスが出て中々リードできません。そしてハレプ選手は、セリーナ選手のお株を奪うサービスエースで締め、何と4-0とリードします。

 こうなると、無駄な力も抜けてくるハレプ選手、苦しいところでの好サーブ、驚異のパッシングショットなどを連発、6ゲーム目のブレークピンチも切り抜け、6-2でセット奪取です。

 

セリーナ選手の反撃は?

 セリーナ選手相手に1セットアップしていても、全く安心はできません。むしろこれで互角になった、程度に考えた方が良いでしょう。当然セリーナ選手は勝利のため猛反撃を開始します。

 高い集中力から見事なサーブ、ストローク、そしてネットプレーも織り交ぜ、明らかに第1セットとは違うセリーナ選手がいます。しかし、強烈なリターンがわずかにアウトするなど、試合序盤から調子の出ていないバックハンドでミスを連発、どうしても調子の波に乗れません。

 それでも互いにサービスをキープして2-2で第五ゲームを迎えます。ここでハレプ選手が真骨頂の驚異的な粘りを発揮します。セリーナ選手が強烈なサーブ、深いストロークで攻撃してきますが、これをことごとく跳ね返し、セリーナ選手のミスを誘う展開で何とこのゲームでブレーク先行、リードします。

 ハレプ選手のサービスゲームで、セリーナ選手にポイント先行を許すシーンもありますが、大事なところでファーストサービスが次々にイン、見事なサービスキープです。逆にセリーナ選手はポイントでストロークがネットするミスを連発、サービスでしのげるかにみえた次のゲームを落としてしまいます。

 1セットダウンで2-5、しかも2ブレークダウン、中々みられないセリーナ選手の光景です。こうなるといかにセリーナ選手といえども、ここから跳ね返すことは極めて難しい状況となりました。しかもハレプ選手はサービングフォーザマッチの次のゲーム、好調のサービスでファーストサーブが次々にイン、4ポイントともファーストを入れて難なくキープです!セリーナ選手相手に6-2、6-2の圧勝で、ウィンブルドン初優勝を飾りました!

 

ハレプ選手深める自信

 ハレプ選手はそのプレースタイルからして、最も得意なサーフェスはクレーです。全仏オープンでの決勝進出は5年前の2014年に既に果たし、シャラポワ選手に大接戦の末、惜敗します。満を持して臨んだ2017年全仏オープンでも見事に決勝へ進出、今度こそはグランドスラム初制覇かと思われたその試合で伏兵オスタペンコ選手に悔恨の逆転負けを喫します。これは2018年全豪オープンへと続き、決勝へ進んだその相手はやはり無冠のウオズニアッキ選手、どちらが勝ってもグランドスラム初優勝のこの試合で、またもや大接戦の末敗戦、グランドスラム決勝に進むことさえ大変なことなのに、その場で3度の敗戦は、ハレプ選手は勝てないのではないか、という声さえ上がりました。

 そして2018年全仏オープン、相手は全米女王でもあるスティーブンス選手、第一セットを先行される苦しい展開も、粘り強いメンタルを発揮して見事な逆転勝ち、ついにグランドスラムを初めて制覇します。

 このところのハレプ選手は、ひところよりもパワーがアップし、持ち前のフットワークに加えた大きな武器となっています。元々球足の速いウィンブルドンでは不利といわれていましたが、完全に払しょくしました。むしろこのウィンブルドン制覇により自信を深め、ますますパワーアップしていくでしょう。群雄割拠の時代に突入したといってよい女子テニス界、大坂選手にとって手ごわい相手がパワーアップしてきました!

 

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tamaji

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テニス歴40年のスポーツ観戦オタクです。テニス以外のスポーツもチェックしています。 その他の趣味はコーラスです。 外国人おもてなしボランティアもやっています。 東京オリンピックのボランティアをやりたいなぁ。

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